悲しいクリスマス

クリスマスは満月でした。

共通の知り合いが送ってくれたケータイに「訃報」のタイトルを見たとき、わかってしまった。

お世話になったご近所のcafeのオーナーの木馬さんが亡くなったのです。

。末期がんだったとは周りの人たちは誰もしらず、圧迫骨折から回復した木馬さんにあえるのを心待ちにしていたのに。

亡くなったのは金曜日で、その週の火曜日には、木馬さんからカニが届いた。私が時々料理をドアノブに差し入れしていたから、きっとそのお礼だったのだろう。

私はその何倍もお世話になったのに、お返しも全然できないまま、去ってしまったのが悲しい。

その日も差し入れをして、作ったのがオニオンスープとサブジ(野菜の汁なしカレー)だったのだけど、きっとあの辛いカレーなんて食べられなかったに違いない。

私がワークショップで泊まりでいないとき、息子に美味しいご飯を届けてくれたり、受験の時も谷保天神のお守りを買ってきてくれたりもしてもらった。

何かと困ったときは頼らせてもらって、すぐに助けの手を差し伸べてくれて、人生の大先輩だったのです。

12月の初めに転倒したと聞いて、お部屋に行った時がお会いできた最後になってしまった。その時は、こんなに早くお別れが来るなんて思わずに。。。でも、もしかしたら思わないようにしてたのかもしれないなあとも思うのです。

お通夜の時にお顔をみせてもらったけれど、綺麗で凛とした木馬さんでした。

最後に会ったときは、本当に痛くて苦しくてつらかったんだろうと、その顔を見て分かったのです。

今は痛みや苦しみから解放されて、自由な魂は好きなところを駆け回っていることでしょう。

木馬さんにまた会いたい、もう夏の暑い日に仕事帰りのカフェに寄って生ビールを飲むこともできないし、木馬さんがカフェの外まで見送ってくれる姿も見ることはないのですね。

木馬さん、ありがとう。合掌。