感謝しかない

感謝しかない

21年間非常勤として勤務した介護施設を退職しました。

この二年間ほどは父の介護に毎月福岡に帰っている事もあって、あまりに忙しすぎてなかなか勤務時間を確保するのが難しくなってきて、かなり悩みましたが退職を決意しました。

私がこの施設で働き始めたのは、息子が9か月で保育園に入園した時からでした。

職場と保育園が近かった為、お昼休みにはおっぱいをあげに通っていました。

シングルマザーで働きながら、エサレンマッサージの認定コースに通い、クレニオからバイオダイナミクスに出会い、GAP(ゲシュタルトアウェアネスプラクティス)に出会い、結構なお休みをいつも取らせてもらって、学びを深められたのもこの職場があったからです。

この職場で働くまでは介護の仕事をしたことはなかったのですが、何が必要とされているかを感じ取る能力と、頭ではなく感覚とからだを使うことと、言葉ではないコミュニケーション力、そして何より体力があったため、続けて来れた気がします。

「私が死ぬまで辞めないでね」と言っていたおばあちゃんがいて、部署が変わっても毎週昼休みにお話をしにお部屋に伺っていました。

当時すでに96歳で高齢だったけど、編み物が上手でマフラーを編んでもらったり(本当はもらっちゃダメなのだけど)、手仕事のやり方を教わったり、若かりし頃の話や、政治の話などをベッドサイドに座ってするのが楽しみでした。

母が逝去したときも、「どうだったの?」と言われてポロリと涙を流すと「悲しいよね、、、いくつになっても」と言ってくれてその優しさが胸に沁みて沁みて助けられました。

東京新聞を購入していて、料理のレシピを私のために毎週切り取って取っておいてくれて、家事の話でも盛り上がってました。昔のなんにもない頃のくにたちの話とか。

「そろそろお迎えが来てもよいのに」と言っていたその方が、2年ほど前高熱を出して入院して、更に入院中に脳梗塞になってしまって、私の顔もわからなくなって寝たきりになってしまいました。

その時私の役目は終わったなと思ったのだけど、そこから辞めるまでに更に一年以上を要してしまいました。

機が熟しても実がぽとりと落ちるまでにはどうも時間がかかるタイプのようで。

熟し切って、遂に退職をしたけれど、そのせいか思い残すことも、後ろ髪惹かれることもなく去っていけました。

昨日は、GAP(ゲシュタルトアウェアネスプラクティス)のオンラインクラスで、タイトルが「サポートの質を探求する」だったのですが、ワークのデモンストレーションでサポートに話しかけたりなったりしたときに、今まで関わってきたお年寄りたちが思い起こされて、彼らが「中川さーん」って呼んでいた声や、まなざし、そして必要なサポートを差し出すことが出来たことに感謝の念が湧いてきて、デモなのに結構激しく泣いてしまった。。。

誰もが通る「年を取る」ということを沢山たくさん感じさせてくれて、その助けが出来たことに感謝だらけです。今まで関わったお年寄りズはほとんどがもう向こう側に行ってしまったけれど、そのまなざしや手触りは今も私の中に残ってます。

本当に感謝しかない。

一つのステージが終わり、より自由にのびのびとナンディルームで皆さんをお待ちしてますねー。

 

からだの声を聞くワークショップのお知らせ

からだの声を聞くワークショップのお知らせ

昨日も一覧でお知らせしましたが、長くお休みしていた「からだの声を聞くワークショップ」を再開します。

今までは市の施設を借りていましたが、ナンディルームにて試験的に初めて開催するのでコロナ禍でもあることですし、3名限定にします。

先着順になりますので、予約希望の方はお早めにお申し込み下さい。

以下詳細です

日時:7月28(水)10~12時

場所:ナンディルームくにたちにて

料金:2500円

テーマ「呼吸」

コロナ禍の精神的ストレス、そしてマスクをつけている事によるストレスを軽減するのが目的の一つです。

今回のテーマの呼吸では、セルフケアとして呼吸に働きかけます。

お家に持ち帰って日々実践していただく簡単なやり方を提案、実践する予定です

感じる

声を出す

からだを動かす

そして静寂

を通して、自分自身で回復していくプロセスをサポートします。

声を出すときは、マスクを外すことを想定していますので、自己責任でご参加くださいませ。

*動きやすい服装でいらしてください。寝転がったりもします。

お申し込みはお申込み・お問合せからワークショップ参加希望とお書きください

(定員になりましたので、キャンセル待ちにさせていただきます)

 

 

 

7月のお知らせ

7月のお知らせ

7月になりました。

2月から続いていた、セッションルームのあるビルの大規模修繕も終わり、セッションルームはまた落ち着きを取り戻しています。

色々書きたいこともあって個別のお知らせは追々やっていきますが、まずは見出しとして7月からの変更点とワークショップなどのスケジュールをまとめましたのでご覧ください。

7月からセッションの曜日が増えます。月曜は定休日で、それ以外の火水木金土日がセッション日になります。

7月スケジュール

4(日)9時半~16時半 GAP(ゲシュタルトアウェアネスプラクティス)基礎オンラインクラス

13(火)~15(木)ナンディみやこルーム開設(福岡県の実家にてのバイオダイナミクスのセッションです)

28(水)からだの声を聞くワークショップ10時~12時 テーマは「呼吸」です。密にならないように三名限定にします。受付はお申込み・お問合せからになります。ワークショップ参加希望とお書きください。

6月のお知らせ

6月のお知らせ

6月になりましたね。今日は、雨風で荒れた天気ですが、初夏の日差しで毎日汗ばむ陽気になってきました。

インスタグラムではお知らせしましたが、6月〜夏場の9月中くらいまでは、足湯は希望する方のみにします。

夏でも足湯をしたい方はいらしてからお作りするので、遠慮なくおっしゃって下さいね。

7月からセッション日が増えます。

月曜をおやすみにして、火水木金土日とセッション枠を大幅に増やしました(1ヶ月のうちの基本的に第3週目がお休みになります)

6月は、バイオセミナー(オンライン)などがあり、おやすみの日が多いので、試験的に月火金を不定期ですが、セッション日にしている日もありますので、ご確認下さい。

コロナウイルスは、収まる気配はなく、したたかに強く生き残っていますね。私たち人類も過度に怯えず、しかし侮る事なく自分自身の肉体、感情、思考、全ての領域を整えておかねばなりませんね。

ところで、テニスプレイヤーの大阪なおみさんが、記者会見を拒否した事と、自分自身のうつ病を告白した事は、私自身にも強く響きました。

内気で、言葉で表現するのが苦手というのは、さぞかし記者会見が苦痛だった事と思います。

プレイヤーにとってテニスだけに集中していればいいというのが理想の環境だと思いますが、人気と実力があるだけにそうもきっといかなかったのだろうなと想像しています。

テニスの事は全然知らないのだけど。。。

私も言葉で表現するのは、かなり苦手です。なので、このボディワークの世界は言葉以外の領域にも開いているのが、私にとって有難くもあります。

と言っても、人間は言葉が表現の大きな部分を締めているので、自分がリードするクラスで、ワークショップで喋るのとかすごく緊張するし、綺麗に話せてないなと思う事も多々ありますが。

ワークショップでは、自分の言った事が相手にしっかり伝わっているか?というのを私はかなり気にしているので、オンラインクラスでは、皮膚でそこを感じることが制限されている気がしていました。

今、トムのバイオのクラスがオンラインで開催されていて、距離を感じないくらいにしっかりと感じて繋がっているのを目の当たりにして、唸ってしまってますが。凄すぎ!

先日も、ゲシュタルトのオンラインのクラスをやったのですが、数日前から、伝えるべきことがちゃんと話せるか、スキップしないで言えるか、などと気になってかなりナーバスになってました。

なので、大阪なおみさんが記者会見するのが苦痛になる気持ちよーくわかる。

でも彼女は、そこをしっかり表明して、古い体質に対する変化の扉を叩いた事を尊敬するし、私も勇気を与えられました。

あんなに若いのに、すごいなあ。。。。

7月から、ずっとおやすみしていた「からだの声を聞くワークショップ」を少人数にして、ナンディルームで開催しようと思っています。

詳細と日程につきましては、またブログやお知らせにてUPしていきたいと思いますので、もう少々お待ちください。

ではではみなさん風に飛ばされないよう気をつけて下さいねー。

6月の予約日について

6月の予約日について

大規模修繕も、あとは玄関側の広ーいバルコニーを残すだけになってきました。

音も余りしなくなり、あともう少しです!またバルコニーに植物が戻ってくるのが待ち遠しいです。

6月はバイオのセミナーなどがありセッションをお休みする日が6月16水〜25金までとなっています。

その代わりに通常セッション日以外の前半の1(火)、7(月)にセッション枠を作りました。

6月に施術受けたいー!という方は、チェックしてみて下さい。

7月から今までの水木土日に加えて、セッション日が増えます。

今、計画を練っているところなので、決まったらまたお知らせしますね。

絵

インド友達のももちゃんにオーダーしていた絵が完成して、昨日その絵を持ってきてくれた。

お願いしたときに注文したのが「stillness」でした。

初にお目見えするその絵の箱を開けて、絵を見ていたら、じわーと涙が出てきた。

そのじわーっと出てくる涙は、そのままじわーっと流れ続け、その涙の出方がいつもの涙とは違うことが不思議だった。

私の涙は、たいていがドバドバと出てくるのだ。時にはジャージャー。

その絵に描かれた何かが私の中に不可思議な響き方をしたのは間違いないのだけど、言葉にすると太古の意識なのかもしれない。

その絵の奥の奥まで入って、沈んで行けるような、そんな深さを持った絵。

ももちゃんは、描くときに私のハイヤーセルフと繋がって描いたという。

自分が描くのではなく、描かされるという感じかもしれないけど、それはバイオダイナミクスのセッションととても似ているなあと思った。

バイオも自分でやるのではなく導かれる。注意を引かれる。連れていかれる。

その素晴らしい絵をセッションルームの壁に掛けました。

そしてももちゃんにバイオのセッションをした。

深海の海へ降りていくような、そんなセッションでした。そして平和があった。

ももちゃん、ありがとう。

ももちゃんの絵はここで見れます→サマディアートライブジャパン