4月20日、父が他界しました。
12日に福岡の実家に帰り、在宅医との面談や吸引講習を経て、15(土)に念願の我が家に帰り、たった6日間でしたが毎日バイオもやり、宝物のような日々を過ごさせて頂きました。
帰ってきた日は前日が土砂降りで、まだ小雨の残る中、訪問看護師さんやケアマネさんや介護タクシーの運転手さん、全員女性で庭から縁側を通りベッドまで担架で父を運びました。
退院後初日は、足を触ると電気的ビリビリがめちゃあって、入院生活が父に与えたストレスが感じ取れるような気がしました。
退院してきた日に経管栄養のチューブを取り、そこからは余力だけで日々を過ごしましたが、毎日訪問看護師の人が2度訪ねてくれ、私の友人や、姉の子やいとこも来てくれたり、賑やかかつ、平和な日々を過ごしました。
火曜には熱が出て苦しそうでしたが、水曜には下がり庭の前で入浴もできて、その日が一番穏やかでした。夜にはうちの息子もやってきて、手を握って泣いていました。
夜からゼロゼロが出てきて苦しそうでしたが、まさかその日が最後の日だとは思わなかった。
ただ朝、バイオをしていた時に、胸から何かが出ていくのが見えて、もう近いなあとは思っていたのでした。
酸素濃度が下がって、午後姉に電話したり、出掛けていた息子を呼び戻したりして、最後の時はあっという間にやってきました。
最後の呼吸の瞬間を一緒に過ごしたのは、ちょうど私だけの時でした。
呼吸が戻って来なくなって、心臓が静かになっても、まだ父の体に流れているものがあって、それは死後2日経っても消えることはなかった。
ベッドから降り北枕で仏壇の横に寝ていたので、まるで静かに眠っているようでした。
その横で私は眠り、家族と話したり、掃除をしたり普通の日常の延長のように、通夜までの日を過ごしました。
本当に良い時間を過ごさせてもらいました。
退院当日以降、葬儀まで毎日良い天気でそれもギフトでした。
葬儀が終わった昨日から打って変わったような冷たい雨です。
母の死後、毎月福岡に通い四年間、家での生活を続けてきて、そして最後は入院してしまったけれど、家に帰ることが出来父との豊かな時間を共に過ごさせてもらって、悔いはないです。
うちの裏が特養老人ホームで、母もそこで働いていたのだけど、そこのケアマネさんが本当に素晴らしい人で、この看取りプロジェクトは彼女の協力無くしては実現しなかった。
毎日訪ねてきてくれて、手を握って父に話しかけてくれ、最後の入浴の時も一緒に見守ってくれた。
私を励ましてくれて、一緒に泣いてくれて、その存在がどれだけありがたかったか。
父も感謝していると思います。
感謝しても仕切れない大きなものを父の最後の姿を通して学ばせてもらいました。
もらったものをこれから返していきます。
ということで長くなりましたが、5月1(月)よりセッションを再開します。
キャンセルさせてもらったお客様には順番にご連絡させていただきますね。
予約の受け付けも開始しますので今後ともナンディルームをよろしくお願いします。