昨日は冬至でしたね。今日から新しいサイクルが始まります。今年もあと10日を切りました。
2023年は本当に本当にあっという間の一年、かつ激動の年でした。
一番大きかったのは、父がこの世から去って行った事です。
去年の暮れは、一人暮らしギリギリの父の事を考えると胸が締め付けられる日々でした。
そして年が明け、暮れに家に帰ってきた息子からまんまと移され、お正月はインフルエンザの洗礼から始まり、回復したと思ったら再び父が救急搬送され、羽田ー北九州間を2往復。
あっという間に寝たきりになり、4月に自宅で看取りをする運びになるまでは、いつも心がざわめいて命の選択の重さに慄いていました。
そんな日々を自分でもよく切り抜けたなあと思います。
こうやって、日々セッションをやらせてもらうことが何よりも自分の中心軸を取り戻す助けになりました。
遠隔地にいて、決断が自分一人にかかり、決心しても遅々として進まず、胸が潰れそうになりながらも過ごした日々でした。
逆に最後に福岡の長年住み慣れた家に父を引き取ってから、頸管栄養の管を抜き、最後の呼吸の瞬間までの凝縮した6日間は、死にゆく人に対して不思議だけど、どうしてだか最もキラキラして美しい日々でした。
死にゆく人を前にしながら、全てに感謝の気持ちでいっぱいでした。
友人もたくさん顔を出してくれ、ケアマネさんや看護師さん、たくさんのサポートを感じ続けることが出来た日々。
たくさんお休みをいただいて、クライアントさん達にも申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、スケジュール調整も皆さんに受け止めてもらって有り難かったです。
毎日本当に天気が良くて、最後の1日は白い花が一斉に咲いて、とてもとても綺麗だった。
枯れて消えゆく命と、咲き誇る命。そしていつかは私も彼方へと行く。
最も美しく、そして最も大変だった今年前半が過ぎると、父の事を気にしない日々に慣れるまで時間がかかりました。
毎日必ず電話をしていた。ケータイ電話の操作が分からなくなり電話が取れなくなると、家の電話に電話して(足腰が衰えて、家の電話をとるのに時間が掛かっていた)、喋ると少し安心したけれど、電話の受け答えも、しっかりできなくなっていた父。
夕方になると電話する毎日四年間の習慣がなくなってその時間を作る努力もしなくて良くなって、なんだかそのスペースが埋まらず変な気持ちでした。
「抜け殻になるから」という友人の言葉とは違い、抜け殻にはなりませんでした。ただ、大きく人生の季節が変わったのは感じます。
でも時は止まってくれず季節が巡り、また12月、寒い冬がやってきました。
今月のの滞在の福岡は最初はポカポカ陽気でしたが、後半は本当に寒かった!
その事は、季節が一巡したことを思い出させてくれました。
九州って暖かいと大抵の人が思っていますが、うちの実家の方、大分寄りの地域はかなり寒いんです。東京より寒いかも。
雪もバンバン降るし。今回帰った時も雪が降りました。積もらなかったけど。
そして一軒家ってさらに寒い。
丁度一年前の12月にも救急車で運ばれたんだった。連絡があったのが、4年前母が救急搬送された時と同じ障害者施設でのボディワークの時だったから、めちゃくちゃにドキドキした。母が運ばれた時は、心肺停止が長くてもう脳死に近い状態だったので、飛行機の中でずっと泣いていた。
同じように夜の飛行機に乗りながら、「私泣いてないから大丈夫だ。。」と言い聞かせていた。
病院に入院グッズを持っていた時に、私を見つけてしまって「ひろみ、ひろみ」と大きく手を振った父。
娘が迎えにきてくれたから「帰る帰る」と言う事を聞かずに結局連れて帰ったんだった。
あの頃の父はなんとか歩いていたんだな。
まだ一年前なんて信じられない。実家にいる時、いつか父がいなくなると思うと私はそれに耐えられるかなと思っていたけれど、1年経った今、一人であの家で過ごし、しかも運転免許まで取ろうとしているなんて(無事に仮免まで進みました!)
人生って全くもう。
私の人生で、死についての実地訓練アドバンス編だった今年も終わろうとしています。
ナンディルームもあと1週間!
皆さんはどんな一年でしたか?
今年の疲れを癒しにきてくださいね。30(土)までオープンしています。
新年は4(木)よりオープンしています。
良い年の瀬をお過ごしください。