GAPギャザリンググリーフ&サポート

先週土曜日は、GAP (ゲシュタルトアウェアネスプラクティス)長年の経験者によるギャザリングでした。

テーマは「グリーフ&サポート」。

このブログを読んでいる方々にも、今年人生の中でに何らかの変化があった人もいるかもしれません。

結婚、離婚、友人との出会いや別れ、出産、病気や怪我、転職など、、、、。大きな変化かもしれないし、自分ではそんなに大きいこととは思ってないけれど、何らかの変化があった、、、そういう方もいるかもしれませんね。

私自身が今年母を亡くし、息子は大学を休学して新たな道を模索中。

なんだか今、人生で大きな転換期を迎えている気がします。

そんな時に、古いメンバーの人達と、クリスマスやお正月に家族が集うように、安心な環境で一緒にワークをする時間が欲しいね、ということで急遽決まった企画。

何より自分にとって必要な時間でした。

長年日本に来続けてくれているクリスから学んだ初期メンバーの人たちや、ここ数年のスタディグループの人たちまで、初めて会う人同士もいたのですが、始終和やかで、安心して充分に探求する時間を持てた事をありがたく思います。

今はGAPをやる場を開く身になったとはいえ、私はいつも自分の内側を探求する事に飢えているし、その時間が1番大好きなのです。

そして、いつも本当は自分が深いところで何を感じているかを知りたいと思っています。

それがたとえ居心地の良いものではないとしても。。。。

探求するためには、まずは自分がゆっくりと気づきの場に降りて行くことが必要で、自分の中でいつも大きな声を出している部分以外の、些細な小さな声にも耳を傾ける準備が大事なのです。

そして、それをジャッジせず、分析したり解釈したりせず、ただ耳を傾け、映し出してくれる仲間の存在が映し出しどれだけ助けになることか!

グリーフには、未完了なことが関わっている。とクリスはいいます。表現されなかった声や言葉など。

そこで、今回は「未完了なことで完了させたいことは何か?」をテーマにワークしたのですが、私は、今仕事でもプライベートでも背負っている責任感をワークしました。

そして自分の中から出てきた意外だったのは、子供の時にずっと学級委員をやっていて、責任を引き受けるのを喜んでやっていた自分。

今の自分は、その「責任」と言うのを重くて背中に背負った亀の甲羅のように感じているというのに。。。

子供の頃に、自分が楽し気に嬉々として、責任を果たそうとする姿が出てきてなんだか笑えてしまった。。。

そんな「級長」な事実をすっかり忘れていたのだけど、子供の頃の自分が確かに今も息づいているのも感じるのです(汗。。。)

そして、今回のギャザリングですごくやりたかったのは、チベット仏教のトンレン瞑想。

クリスのワークでもよくやるし、3,11の時にもかなり役に立ちました。

それは、呼吸と共に、吸う息で外側にある苦しみを吸い込んで、吐く息で、温かさや優しさに変えて外側に出すという慈悲の瞑想。

時間がなくなってしまって、ほんの1分くらいしかできなかったけれど。。。

チベット仏教のお坊さんでダライラマのお弟子さんであり、お医者さんでもあるバリーさんが、病気の人もこれをやるといいよ、と言っているというのを聞いてそれはかなりの衝撃でした。

なぜなら、痛みや苦しみの中だけにとどまらず、自分が何かを差し出すことができるというのが大事だからだそう。

興味がある方はやってみてください。

下にやり方を貼り付けておきますね。

~トンレン瞑想のやり方~

まずは自分の坐っている床を感じて、2~~3回、自分の呼吸を感じてみてください。

次に自分を育んでくれたり、愛情や優しさを与えてくれたものや人を思い浮かべます。

それは両親や兄弟、友人や恋人かもしれないし、動物や自然かもしれません。

その存在をを感じた時の、色や温かさや質感を感じます。

自分の中にその優しさや暖かさが広がって行くのを感じてみてください。

次に、痛みや苦しみのある場所を想像してみます。

そこに色や重さは感じられますか?

スモッグや、暗い雲のようなイメージかもしれないし、実際に世の中にあるあらゆる苦しみや悲しみの場所かもしれません。

もしかしたら、自分の周りにいる病気や苦しみを抱えた人特定の人に向かってかもしれません。

そして、自分の中にある痛みや困難や苦しみや孤独感にもスペースを与えます。

そしてそこにも「こんにちわ」をいうように息を吸い込みます。

吸う息で、苦しみや重さ、痛みを吸い込んで、吐く息でその温かさや優しさを、痛みや苦しみにふきかけるように息を吐き出します。自分のからだの中で化学反応を起こすようなイメージです。

うまくいかないなとおもったら、ただ自分自身の呼吸を感じて、またトンレンに戻ります。

急いだり、焦ったり、たくさんやろうと想う必要はありません。

自分のペースでやってみてください。

10分間の時間をとります。