週末の2日間は、人との関わりとセルフサポートの第二回目でした。
最近のあまりの忙しさに告知もできず。。。
ゲシュタルトアウェアネスプラクティス(通称GAP)では、自分自身との関係に重きを置くのですが、本当によいコミュニケーションを成立させるためには、自分自身に気づいていることが必須だとティーチャーのクリスも言います。
そしてGAPでは、あるがままの一瞬一瞬の[いまここ]に気づいていくことを大切にしますが、何に気づくかよりも、どう気づくか?により重きを置きます。
何に気づいても、それと共にいる、良いことも困難なことにも、YES、ハローといって自分自身と共にいる。その力をGAPでは育むのです。
過去、自分はそんな風に周りの人(特に幼少期に大人に)「あるがままのあなたでいいんだよ」と言ってもらったことはないかもしれないけれど、自然や、動物や、友達や、大好きなぬいぐるみや本からは「イエス!そのままでいいんだよ」と言ってもらった経験があるかもしれない。
自分にとって、何がサポートか?ということに気づく、それを横に置いておくことはとても大事です。
特に困難な関係性においては。。
2日目の最後にやったプラクティスはこんな感じでした。
基礎の気づきのプラクティスをやって、午後の最後により実際的なところに入っていきました。
まずは、自分にとって、何が困難かに気づく。
そのあるがままの感覚と共にいる。
そしてその中にある自分のニーズに気づきます。
相手にどうしてほしいか?という自分の中のリクエストにも気づきます。(この場合、その人自身のふるまいを替えてもらうもらうリクエストをすることはできるけれど、その人自身を替えることは不可能です。)
そしてそれを相手に伝える。
その対象の人を、私たちはまずは座布団の上において練習するのです。
(これはカルマフリー。安全で役に立つやり方、かつやってみると真実の声が出てくるのです。)
それから、相手にリクエストを伝えたら、自分にもできることを言います。
相手に要望を伝えるだけではなく、この関係の責任を相手に押し付けてしまうだけでなく、必ず自分にも出来ることがあります。
そして、これが重要なのですが、この関係でうまくいっていること、感謝していることも伝えます。困難な関係においても、かならず良いことはあるからです。
私たちは、困難な関係において、その難しさ、不快さ、しんどさのほうだけに目を向けがちです。
でもその中にもよいことは必ずある。それに気づいてそれを伝えることが重要なのです。
この実習で私は母を座布団に置きました。
先日、父の体調が悪くて実家に帰ってたのですが、そこで父の介護負担軽減のため母にショートステイに入ってもらおうとしたときに、母がすごくぐずってわがままをいうので自分の感情が抑えられなかった経験をワークしました。
私の母は原発性呼吸不全という、原因不明の難病で在宅酸素を付けています。なので、常時苦しい。
その苦しさを解消してあげたいという思いと、介護している父の負担が増しているのに、母がそれに鈍感でやってもらっているという認識が薄いので、時にイライラしてしまうのです。
その母を自分の前の座布団に置いて、自分のリクエストをいいました。
するとそのリクエストよりも大きく、自分の中の「前の母のように元気になってほしい」という思いがどばっと噴き出して、涙がドバドバ出てきて自分でも驚いてしまいました。
今度は母の席に座ると、苦しさで視界が自分の座っている領域くらいにしかない。母になってみるとこれは人を気遣うのは無理だなあということがよくわかる。私が自分の感覚で母を見ていたことがよくわかりました。
そして最後にサポートの席に座って、この二つの関係を見てみたら、そこに通っている家族の絆や愛が空間を覆っているのを感じました。
全てのものに居場所があります。
困難も、良いことも、痛みも悲しみにも、優しさにも。
GAPでは、いつもは通り過ぎてしまう、充分感じるところに時間を取ってない全てのものに、ゆっくり時間と空間を与えていきます。
次回のクラスは8月11(土)12(日)今度はドリームワークです。
2日間かけて夢を探求していきます。