ギフト

木曜日はGAP(ゲシュタルトアウェアネスプラクティス)のイブニングのクラスでした。

テーマはこの人生をどのように生きるか?という2時間余りのクラスにしては、余りにも壮大なテーマでしたが、無事に皆さん良い探求が出来たようでホッとしました。

私も少しだけですが、一緒にティーチィングのスタッフをしている智恵子さんと、メインルームでみんなにチャットなどを送ったり、時間を計ったりしながら、その隙間で探求する事が出来ました。

そもそもこのテーマ、私がしばしば考察しているお題なのです。

実家の草刈りをしながら、散歩をしながら、このテーマがここのところ、行きつ戻りつやってきます。

参加者の中には、やはりこのタイトルががここ最近のテーマだという人もいました。

私が[この人生をどう生きるか私に言って下さい]という問いかけをしてもらって出てきたのは、白い真っ直ぐな道でした。

自分の人生、紆余曲折あったと思っていたのに、浮かんだのは真っ直ぐ過ぎるくらいの道で、しかも白い。

そして私はこれからもこの道を迷わず歩いて行くのだなあ。と思ったら何だかじーんと来てしまいました。

前半はその真っ直ぐな道以外にもう私は寄り道はしないよ!という決意のような物を感じていたのですが、後半それにキツさも感じて周りを見回すと、その周りには丸い白いものが沢山落ちている。

そして、秋の収穫のように寄り道しながら、その丸いものを拾ったり寛いだりするのも良いなあと思えたのです。

そして、また白い道に戻って精進する。

さらにその周りの丸いものを感じていると、空間の広がりを感じました。

実家の周りの大きな木々たちの存在も思い浮かびました。

というのが、個人的な今回のリピーティングインクワイアリー(繰り返しによる問いかけ)での私の体験でした。

その白い道と周りの白い丸いものたちのイメージは、何か私の中にストンと落ちたようです。

その夜、夜中に目が覚めました。

丁度次の日の午前中のセッションが急にキャンセルになった事もあり、そうだ!山に行こう!と思い立ちました。

リンゴと温かいコーヒーと、冷蔵庫に入っていたパウンドケーキを持って朝6時に家を出て高尾山へ。

朝の高尾山口駅は、空気が澄んでいて人も疎らでした。

山になんか10年以上登ってないのだけれど、ハード系稲荷山コースを選んでgo!

最初の登りと最後の階段はきつかったけれど、途中なだらかな所もあったので救われました。

人の少ない朝の山の中は最高に気持ち良かった。

そして、林の中にはスティルネスに満ちている場所もあって、そこに入ると空気や光の質感が変わっていきます。そこを通ると五感でそれに気付きます。

自然が何よりの教師だと言う事がよくわかりました。

そして何より、歩いていてすれ違う人達が街中に居る人達と何だか違うのにも気付きました。

何だか神々しいのです。

もちろんそうじゃない人もいるけれど、ストックをギリギリ使えている山老ガールのおばちゃんなんか、ほんと光っています。

この人達、なんなんだろう?

と山から帰っても、ずっと考えていました。

そして何となくわかったのは、その透明性。

自然の中に溶けこんでいるのです。バイオで言う透明性がその人を通り抜けている。まさに健全によって満たされている状態なのです。

なので、そのヘルスにいる人とすれ違うだけで、何だか幸せな気持ちになってしまう。

そして、こう言う自然の中に溶け込んでいる人を私はかつて良く知っていた。と思いました。

山の頂上にヒーヒー言いながら着くと、15人くらいの人が好きな場所に座って、めいめいに朝食を取っていました。

コッフェルでお湯を沸かしてカップラーメンを食べる人。

おにぎりの包みを開く人。

快晴で、周りの山も見渡せる。

自然に対して小さな人の存在感が、自然の中に溶けていました。

そこで、しばらく時を過ごし、下界の高尾山口に戻ったのが10時くらい。

そこは遠足の子供達や、グループで登る老若男女で賑わっていて、もう朝の静寂は跡形もなく消えていました。

思いがけず朝の山に沢山のギフトとバイオのヒントをもらえた日でした。

GAP の夢のワークでもあるけれど、出てきたイメージを生きると、そこには宝物が詰まっていました。

山ガールデビューしそうです。