プラクティカムこぼれ話

GAP(ゲシュタルトアウェアネス・プラクティス)のプラクティカムの今回の会場の伊豆高原は、大学のゼミなどに使うホテルでした。

なのでいくつか規律があって、お風呂は夜10時までで終了。朝は6時半まで入り口が閉まっていて外に出れない、軽い監禁状態。

私は大体5時半には起きていて散歩をしたりするので、2日目の朝起きて入口が閉まっていることに軽いショックを受けて、外からやってきた宿の人に無理やり開けてもらったのですが、おかげで次の日から「6時半までは出れません!」とクラス全体に通達されてしまいました。

クリスのクラスは夜までみっちりやるので、一度はお風呂に入れなかったことも。。。

ホテルの裏は、シャボテン公園だったので、動物園のクジャクが宿の前に飛んできていることがしばしば。

道路には「クジャクに注意」の看板が・・・・。なんかインドの事を思い出して嬉しくなってしまいました。

西インドのプシュカルという街にいたとき、宿の庭にクジャクがゾロゾロいてすごくびっくりしたのだけど、町を歩くと野生のクジャクだらけで驚いた自分になんだか笑えたことを思い出したりしました。

滞在中シェフがいない日が一日あって食事がない・・・・。夜はみんなでイタリアンのディナーを食べに行き、朝は私たちST(スチューデントティーチャー)女子3人で朝食18人分を準備しました。

前の日の昼休みにタクシーでどんどん上がるメーターにドキドキしながら、美味しいパン屋さんとスーパーを掛け持ちで買い物に行って、卵を30個もゆで、サラダを作り、野菜を切って、美味しい朝食の出来上がり~~。

ちょっとペンションの主人気分でしたが、おかげで私たちのチームワークがますます良くなった気がします。

 

クリスも来年は来日15年目になるらしいけど、初期の頃のワークは夏はいつも長野の女神山でした。

自然にあふれ、そしてどんなに大声をだしても大丈夫な環境の中で思いっきりワークをしました。

初期のメンバーはもうあんまりいないけれど、あの頃のことを思い出すと幸せ感にあふれます。

私がオープンシートでベランダの外に出て、周りの山からエコー(こだま)が帰ってくるくらい叫んでいた時、あとでクリスが「この場所を作ったジンとケイコ(女神山ライフセンターを作ったご夫婦)に心から感謝するわ。こんなに存分に探求できる場所があるって・・・」としみじみ言ってた。

このくらい、私の大声すごすぎた。。。。。今の会場の条件では、まずできなかったワークだよなあ・・と思います。今回の私のオープンシートでも、その時の20分の1くらいの声しか出してないのに、2階に振動が伝わっていたらしいから。

 

今回は、「デモストレーション」としてのオープンシートでで短い時間でしたが(22分のタイマー付き!)クリスと一緒に座れました。

クリスはどこまでも「今ここ」なので、一緒に座るだけで。何もストーリーは要らなくて、ただ今自分の中から生まれ落ちようとしている事が立ち現れてきました。私はそのプロセスに従い、邪魔をせずに「今」にいるのみでした。

なんと、その22分で、プロセスに従っていたら、お産しているようなからだの動きが始まり、毛虫ぐらいの大きさのものを産み落としてしまったのですが、それはまるでドリームワークのような時間でした。

その産み落とした「毛虫」とその後もワークしたのですが、自分にとってどんなコミュニケーションが私らしい関わり方なのかをその私の一部の毛虫さんが教えてくれました。

私にとっては、身体感覚を伴った他者との関わりを「コミュニケーション」と呼ぶらしいです。

ボディワークそのものですね。。